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突発性難聴-薬物治療

ステロイド治療
発症から24日にして、ようやくステロイド治療が開始されました。

突発性難聴の原因は不明で、考えられる原因は、ウイルスの感染、炎症、血流障害、免疫の異常と言われています。

それに対応して処方される薬は、
①ステロイド薬:免疫治療—炎症や異常な免疫を抑える
②アデノシン三リン酸二ナトリウム(ATP)製剤:血流改善治療—血管拡張により血流を改善し、脳や内耳の代謝を促進したり、神経伝達の効率を改善
③ビタミンB12:代謝治療—エネルギー代謝経路であるクエン酸回路を助ける(参考URL

私も上記の通りに処方されました。
原因が分からないため、治る事例に基づいて処方されていることになります。

治療を開始し一旦安心しました。しかし、インターネットのどのページを見ても、発症から2週間で治療を開始しなくてはならない、1か月経過してから治療をはじめても治る可能性は極めて低い、と記載があります。24日目から開始した自分の耳に果たして効果はあるのでしょうか・・・?

精神的な苦痛。焦りと不安
全然治らない。
治療の効果が見えず、不安と焦りは後悔や怒りに、時には悲しみに代わり、精神的に不安定になりました。

ただ、「本当に耳が聞こえないってこんなもんじゃない」ことも知っています。父が子供のころから重度の難聴で、その生活を知っているからです。
しかしだからこそ、このまま更に聞こえなくなっていったらどうなるのか。その恐怖は現実的なものでした。

精神的な負担を増加させたのは、1件目の耳鼻科(16日目に受診)への憤りです。自分を納得させるのに少し時間がかかりました。
「あの時すぐに薬を出してくれていたら良くなったかもしれない」と眠れなくなりました。幾度も冷静に考え、あの時薬物治療の選択肢を与えられなかったのは専門医として、その道のプロフェッショナルとして、あってはならない判断だと思うからです。
ちょっと言葉を選ばず言わせてもらえば「こちらは一生涯難聴になるかどうかの瀬戸際なのに、何が”日常に影響ありません”だ。本人が聞こえないと言っているのに、他人事だと思うからそんな無責任な事を言えるんでしょう!」です。

しかし怒っていても精神衛生上悪いので最終的に、1件目は「交通事故に遭った」と思うことにしました。ただ運が悪かったのです。

そうすると、色々と別の思いが沸いてきました。
24日目(1か月経過前)にきちんとした耳鼻科医に診て頂けたことは幸運でした。そして、ずっと耳の聞こえない父の不便さを少し(本当にほんの少しだけです)実体験できたことは一番良かったと思います。そして、自分が五体満足で生まれ、生きてこられたことへの感謝。インターネット上ではありますが、ハンディキャップを抱え生きている人たちの事に興味を持って知れたことなど、今まで当然のように与えられてきたもの、知りえなかったものは沢山あったのです。

薬物治療以外にできること
突発性難聴は、完治3分の1、ある程度回復3分の1、回復しない3分の1です。

「回復しない」気がしてきました。
会社の電話は右でとっていますが、不便なので、左手で字を書く練習を始めました。
全ての不調の原因は運動不足と考え、しばらくサボっていたジョギングを再開しました。

また、インターネットで検索し、カイロプラクティックが有効であることが分かりました。
とにかく行ってみる事にしました。